■ 塑性加工の基礎 ■ | ||
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■ | 金属の加工による熱の発生源 |
- 内部摩擦熱:塑性変形:転位・格子間不純物原子・粒界等の流動的なズレ
- 外部摩擦熱:固体間の表面接触
のどちらか一方か、又は双方の原因であります。
■ | この熱をどのように取り除くか(熱輸送) |
- 発熱素材からの熱輸送(温度勾配)の具体化は冷却方法であり、その媒体は気体・液体・固体であるが、夫々の使用環境により選ぶ必要があります。
- 2面間が接触する表面摩擦抵抗(外部摩擦熱)を低減させることであり、具体的な方法として、潤滑剤(気体・液体・固体のいずれかか、もしくはそれらの複合)が有効な手段です。
■ | 潤滑剤の役割と効果 |
摩擦を低減させるものを潤滑剤と言い、固体間の表面接触を妨げる物質のことです。
◎ これらの相互作用(冷却と潤滑)により、発熱を抑え加工を容易とさせます。
(熱発生部位が均等に冷却されている事を前提とします。)
◎ これら双方の機能収支バランスが崩れたときを加工限界とします。
■ | 水溶性潤滑剤の性能限界(溶媒・溶質両粒子の挙動変化及び化学変化) |
■これらの総合機能低下を潤滑剤の劣化と呼びます。
水溶性潤滑剤の管理 |
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