ルーブライト効果 ■■■■ 

  • 引抜(伸線)加工法とは、線の両端を押えて引き伸ばして、線径を細くして行く加工方法で、この時に線径を揃える目的でダイス(Die)と言う工具を用います。
  • 潤滑性(油膜強度が弱い)が悪いと、片方から強制的に引っ張ることになり、ダイスを通過する回数分スティクスリップ現象によりクラックが入り、更にダイスの結晶粒の傷が縦溝として入ります。また加工以外の摩擦現象として、キャプスタン上でのスリップ傷や導体がキャプスタンをターンする時の曲げ加工によりクラックが入ります。
  • これらの傷は次工程で断線(特に超極細線)を引き起こしたり、溝に入り込んだ潤滑剤は変色の原因となります。
  • 弊社は引抜加工法の根本に逆らわず、最高の導体品質を造り上げるための潤滑性と、二次加工での重要性に主眼をおいた潤滑剤のデザインを行なっております。
  • 良好な線の品質は、加工後の導体表面の粗さや表面に付着する摩耗粉の量粒径で決定します。

  • また加工時に発生する摩耗粉は導体表面に付着して行きます. この大きさと量は潤滑性と大きく関係してお り、二次加工でのメッキ性・マグネット ワイヤーでの耐電圧・被覆剤の劣化・真空焼鈍での導体の張付きワイヤー カットやボンディング ワイヤーのキャピラリーやクランパーでの目詰まりの原因となり、加工直後では判らない予期せぬ問題を引き起こします。

    弊社の引き抜き加工油は引抜加工法の根本に逆らわず、最高の導体品質を造り上げるために提供される強い油膜強度を持つ潤滑性と、二次加工での重要性に配慮した設計です


下の図は、潤滑性の悪い引抜油で加工した時の表面を微視的に見たイメージです。


潤滑性の違いによる導体表面(左)と摩耗粉(右)の写真を示します。


ルーブライトを使用した時の導体表面と摩耗粉


潤滑性が悪い場合の導体表面と摩耗粉

特にマグネットワイヤーの良否を決定する最大の要因は、加工時に発生する銅粉の大きさにあります。 そのイメージを下に示します



引抜(伸線)加工での摩擦は
  @ダイス(ダイス摩耗や表面・内部にクラックが入り断線要因となる)
  Aキャプスタン(キャプスタンの摩耗や線の片側に傷が入る)
  Bキャプスタン上での線と線との接触(線の表面傷)
  等が挙げられ、この大小は表面や内部に大きな影響を及ぼします


ダイスと線を引抜く為のキャプスタンが潤滑剤の良否で@ABが大きく改善されることを下記に示しました。

ダイスへの負荷が減少し、キャプスタンの巻数が減らせる場合があります。(キャプスタンから出たときの張力は高いが、バックテンションとして働く)


その他の効果とスピリット
潤滑性が優れるため、機械に対し動力的負担を抑えます。(消費電力の削減).

安定した品質の製品をご提供致します。

調整剤を使用する事により、多くのトラブルが改善出来ます。

オーダー・メード(特注品)も生産致します。

ルーブライトを使用していると、エンド ユーザーでの信頼も高くなります。(特にエコ電線)

ルーブライトは、貴社製品のグレードUPに貢献致します。


HOME