① 水溶性潤滑剤および水は通常気圧下では100℃で沸騰する。金属加工では発生する熱が表面で接触する潤滑剤中の水の影響により加工部の熱を奪うが、接触および近接する水が沸点を超える熱量を与えられた場合、核沸騰が起こり加工表面は水蒸気となり形成されていたエマルション構造は崩壊し潤滑機能を失う。 (水溶性潤滑剤の使用限界温度は、約60℃位までである)
② 水溶性潤滑剤の利点は冷却効果にあるので、油分濃度を高めると熱拡散効果は低下する。
③ 極圧添加剤(リン・ハロゲン・硫黄化合物:E.Pとも)は100℃以上で機能を発揮する為、水系での添加効果は期待できない。